溝端のよもやま話～🎨 壁装・塗装～
皆さんこんにちは！
有限会社溝端、更新担当の中西です。
さて今回は
～🎨 壁装・塗装～
壁は視界面積が最大。
色・質感・陰影で空間の第一印象が決まります。
ここでは、クロス（量産・意匠・不織布・自然素材）と塗装（エマルション・ウレタン・エポキシなど）を、選定→下地→施工→検査まで整理します。📸
目次
① クロスの選定 🧻
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量産（普及）：コスパ◎。住宅・賃貸・バックヤードなど、メンテ性重視に。
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1000番台・意匠クロス：質感・陰影が豊か。継ぎ目が目立ちにくいエンボスが人気。柄物はリピート合わせが命。
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不織布（フリース）：寸法安定・剥がしやすい。再施工前提の店舗で有効。
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自然素材（紙・布）：光の表情が唯一無二。湿度管理と下地レベルが重要。
② 下地と接着 ✍️
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パテレベル：第8回参照。斜光面はL5を原則。
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糊：デンプン＋合成樹脂系。オープンタイム3–10分を厳守。
剥がれやすい箇所は増し糊で補強。 -
入隅・出隅処理：コーナービード or 紙テープで通りを確保。
継ぎ目は目線外へ逃がす。
③ 塗装の選定と運用 🧪
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水性エマルション：内装の主役。低臭・低VOC。
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ウレタン塗料：耐久・耐薬品性◎。カウンターや腰壁に最適。
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エポキシ塗料：耐薬品・防塵性◎。倉庫・厨房壁などに。
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艶の選び方：
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艶消し＝上質だが汚れやすい
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半艶／艶有り＝清掃性・耐久性◎
→ ハイブリッド仕上げが現実的。
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塗り工程：
下塗（シーラー／フィラー）→中塗→上塗。
素地吸い込みが強い面は下塗追加。
④ “写真に強い壁”の条件 📷
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照明角度：ウォールウォッシャーの入射角で凹凸が変化。
→ 「見せる／隠す」を設計段階で決定。 -
色温度の相性：
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2700〜3000K：肌色が映える
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4000K：清潔感アップ
→ 色ズレは実機サンプルで確認。
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継ぎ目：腰見切り・縦ラインで意匠化すると安定した印象に。
⑤ 欠陥と是正 🧯
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目開き：乾燥収縮 → 増し糊＋圧着。
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シミ・ヤニ：シミ止め下塗でブロック。
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ピンホール・肌荒れ：粘度・希釈ミス。
→ 番手を変えたローラーで是正。
吹付はオレンジピールに注意。
⑥ 検査・品質基準 🔎
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視感検査距離：1.5mで自然光・人工光の両方確認。
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見切り確認：巾木・廻り縁・枠との通り、隙間ゼロを目標。
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糊・汚れ残り：写真で残らないよう、拭き取り徹底。
✅ チェックリスト
☐ 斜光面の仕上げレベル設定（L5）
☐ リピート柄の割付図・貼り順確認
☐ シミ止め・下塗の仕様確定
☐ 光源の角度・色温度の実機確認
🌈 まとめ
壁は“面の芸術”。
下地レベル × 照明 × 見切りを整えれば、
同じ材料でも写真映え・耐久性が劇的に変わります。✨
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A. クロス施工の“失敗ゼロ”手順
1️⃣ 下地確認：L3／L4／L5を部屋別に指定。斜光面を事前確認。
2️⃣ パテ3工程：
一次（テープ＋#120）→二次（全面＋#180）→三次（#240〜320）。
→ 吸い込み止め塗布必須。
3️⃣ 糊とオープンタイム：温湿度に合わせ3–10分。
→ ジョイントはダブルカットで目開き防止。
4️⃣ 入隅・出隅処理：コーナービード or 紙テープ折りで通り確保。
5️⃣ リピート柄：基準線から貼り始め、腰見切りで逃がす。
B. 塗装の仕様設計
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艶選定：
艶消し＝上質だが汚れやすい
半艶＝清掃性◎
艶有り＝耐久◎
→ 腰見切り・防汚塗料の併用で最適化。 -
下塗り：シーラー／フィラーで吸い込み均一化。
鉄部には防錆下塗必須。 -
色設計：LRV（明度反射率）を意識。
→ 写真背景にはLRV60–80が扱いやすい。
C. 環境条件とVOC／臭気管理
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施工環境：10〜30℃・40〜65％RHを維持。
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換気でVOCを低減。
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引渡し前48〜72hの臭気抜きを工程に組み込む。
D. 検査・光学・写真管理
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ウォールウォッシャーによる斜光検査を実施。
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1.5m視感＋接写の写真台帳化。
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継ぎ目は目線外に配置。
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目立つ面は縦ライン／腰見切りで意匠化。
E. 欠陥→是正の標準対応
| 不具合 | 原因 | 是正方法 |
|---|---|---|
| 目開き／突き上げ | 温湿度変化・糊不良 | 増し糊＋圧着＋ローラー処理 |
| ヤニ・シミ | ブリード | シミ止め下塗＋再塗装 |
| ピンホール・肌荒れ | 粘度・希釈ミス | 粘度調整・番手変更（ローラー） |
| 吹付のオレンジピール | 粒径・圧力過大 | 吹付距離・希釈率見直し |
F. メンテナンス・再施工
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汚れ：中性洗剤＋柔らかい布で拭取。
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艶消し塗装：部分補修→全体ぼかし塗り。
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クロス：部分張替え前提で予備ロールを確保。
G. チェックリスト（現場台帳項目）
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L3／L4／L5・艶・LRVの部屋別表
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糊のオープンタイム・温湿度記録
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斜光検査・1.5m視感の写真保存
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予備ロール・色番・ロット管理
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